けろこ堂日乗(β版)

けろこ堂日乗のHatenaブログ版です。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アラブとヨーロッパの不思議な出逢い

久しぶりに古楽のCDを買った。1枚目は亭主の敬愛するビオラ・ダ・ガンバの名手にして古楽演奏の大家Jordi Savallの「Orient-Occident」というアルバム。2枚目は廉価盤クラシックとしておなじみのNAXOSレーベルでOni Wytars Ensembleというグループの「From B…

萌える男

「萌え」という言葉がすっかり定着してしまい「なんだかね・・」と思っている方も多いだろう。 まぁ、言葉遊びはマスコミにまかせておけばよいが、ヲタクおやじである亭主は「萌え」に関しては実に複雑な心境を持っていることを認めねばならない。この本は亭…

Nobさんの飛行機グラフィティ

航空機ファンでNobさんこと下田画伯の名を知らない者はいないだろう。それほどNobさんの画風はユニークだ。亭主はいわゆる「三等身メカ」の元祖こそNobさんであると思っているが、その真偽は置くとして、少なくとも亭主が航空雑誌を読み出した1970年代前半に…

昆虫−驚異の微小脳

この本は凄い。昆虫の知覚についてこんなに詳しく分かっていたのか!とショックを受ける。著者は「微小脳」というコンセプトの提唱者の一人。昆虫の脳・神経系に関する第一線の研究者である。本物の専門家が書いているので、いくら一般向けとはいってもかな…

麺の文化史

永らく絶版になっていた、石毛直道「文化麺類学ことはじめ」が、講談社学術文庫から「麺の文化史」として改訂再版された。麺の発祥、伝搬、地域性等について全世界的に網羅した労作である。著者は民族学者であり、本来食品の専門家ではないというが、豊富な…

図書館の小説

1ヶ月以上更新をさぼってしまった。別に夏休みというわけではないのだが。 そこで、夏休みといえば図書館である。(笑) 有川浩の「図書館戦争」を読んだ。著者は「電撃」出身。 メディアの検閲が合法化された日本で、図書館の自主独立を守るために結成され…