けろこ堂日乗(β版)

けろこ堂日乗のHatenaブログ版です。

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

これから読む本

都内某所で複雑ネットワークのお話を拝聴した。量子力学のBose-Einstein Condensationを複雑ネットワークの生成にあてはめて解析するというアプローチがあるのだそうで、大変興味深い。また、量子力学とは直接関係ないがスモールワールド・ネットワークも非…

樹上のゆりかご

荻原規子の名作が新書版で再版。「西の善き魔女」のTVアニメ化でちょっと盛り上がっているおかげである。もっともカバーはすっかりライトノベル調になってしまったが。この作品は数ある荻原作品の中でも亭主のお気に入りの一冊だ。著者の出身高校がモデルに…

ウェブ進化論

最近はやりの「WEB2.0」関連の本。 はっきりいってあまり関心がなかったのだが、とある事情で読まざるをえなくなった。 読んでみて、思っていたよりまともな内容だったので、ちょっと感心。著者は亭主と同い年。しかもおそらく中学も高校も大学も同じ。名前…

架空の王国

「ムジカ・マキーナ」で名高い高野史緒の幻の作品が復刻された。 「復刊ドットコム」の活動により実現したものだ。 西洋史の研究者を目指す女子学生が、留学先のヨーロッパの小王国で数奇な事件に巻き込まれるお話。著者の言葉を借りれば「主人公との距離が…

口上

はじめまして。 けろこ堂亭主でございます。 某サイトで細々と書評などしたためて参りましたが、この度「はてな」で日乗を始めることにいたしました。 齢も四十半ばを過ぎますと、物忘れがひどくて困ります。 書店で本を手にとって、「読んだはずだが、どん…

外国の図書館

今年の5月末にミシガン大学(Ann Arbor)を訪れる機会があり、その時に撮った写真。 ミシガン大学の図書館です。教会でもお城でもありません。日本の図書館を思い浮かべてしまうと「ヒストリアン」や「架空の王国」の魅力が半減してしまうので、ご参考までに。

ヒストリアン

”図書館小説”というジャンルがあるとすれば、この作品や上記の「架空の王国」はまさにそれではないだろうか。ややサスペンス色が濃いせいか、書店では「ダヴィンチ・コード」と並んで平積みされていることが多いが、特に関連はない。登場人物がほとんど歴史…