CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (4)
CLASS H : ITALIAN STYLE BECOMES INTERNATIONAL
イタリアのカロッツェリアの作品を集めたクラス。昨年ほどのインパクトはなかったが、なかなか渋い車が揃った。
会場でひときわ目を惹いていた美しいエメラルドグリーンのLancia AURELIA。1952年のB52と呼ばれるシャシー(シャシーのみが供給された)にミケロッティがのデザインによるボディを纏い、同様のデザインが3台のみ生産された。 NO. 90: LANCIA, AURELIA B52, 19526 cilindri, 1791ccBody: Coupé, Vignale |
SSがJaguarに社名変更した後の1948年に発表された、コンセプトモデル。Supersonicの名の通り、Ghiaによる当時としては極めて斬新なボディを与えられている。2台が生産されたが、この車はパリのMGMスタジオに納品されたものだという。 NO. 92: JAGUAR, XK 120, 19546 cilindri, 3442ccBody: Supersonic, Ghia Torino |
この400 Superamericaは、写真ではわかりにくいが、ボディサイドのクロム・モールディングから下が、無塗装?で仕上げられている。フィアットの副会長のために制作されたというが、本人の趣味だとすれば凄い凝り性だ。 NO. 94: FERRARI, 400 SUPERAMERICA, 195912 cilindri, 3960ccBody: Coupé Special, Pinin Farina |
プリンス スカイライン・スポーツ。ミケロッティによるボディは、当時の日本車としては超高級車だが、ボディの造作、仕上げは他国の車に比して大きく出遅れていたことを実感する。 NO. 96: PRINCE, SKYLINE SPORT, 19644 cilindri, 1862cc Body: Coupé, Allemano |
懐かしいIso GRIFO。ベルトーネ時代のジュジャーロの代表作といってよいだろう。適度にマッシブなボディは、今なおインパクトを失っていない。 NO. 98: ISO, GRIFO, 19708 cilindri, 5354ccBody: Targa, Bertone |
ニューヨークの運輸業界の大立て者Peter KalikowがMomoとジョイントして制作した4座GT。当時のFruaに共通するデザインだが、モンテベルディなどに比べると、明らかにバランスがおかしい。5台だけが生産されたという。 NO. 100: MOMO, MIRAGE, 1972 8 cilindri, 5735ccBody: 2+2 Coupé, Frua |
1969年のジュネーヴショーで発表されたBMW SPICUP。ベルトーネ時代のガンディーニの作品だが、正直に言ってパッとしない。巨匠が怒濤の快進撃をはじめるのはこの数年後のことである。 NO. 102: BMW, 2800, 19696 cilindri, 2788ccBody: Spicup, Bertone |