けろこ堂日乗(β版)

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Alfa159のオイル交換など

オイルが汚れている

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159に乗り始めてほぼ2ヶ月が過ぎた。

最初はパワーステアリングのオイル漏れなどあったが、特に大きなトラブルもなく、つくば東京間の往復を中心に2300kmほど走ったが、このところオイルの汚れが気になってきた。

直噴エンジンの宿命でオイルは汚れやすい。しかも6気筒となると尋常ではない速さで汚れるらしい。

思い切って、地元のAlfaRomeoの専門店「Sportiva」へ持ち込んでみた。

フューエルリターンパイプからガソリン漏れ

運良く今日は空いていて、メカニック氏が丁寧にみてくれたのだが、そこで問題発覚。エンジンから燃料タンクへガソリンを返還するフューエルリターンパイプの樹脂ジョイントにクラックが入っていて、そこから少しずつガソリンが漏れているという。(気が動転していて写真を取り損ねた・・・)

確かに樹脂部品からパイプにかけて濡れていて、ミッションのケーシングの上にしたたった跡がある。高温になる部分なのでこれは看過できないのだが、この樹脂部品がすでにディスコンになっており、本国にも在庫が無く、中古の部品もろくなモノがないので交換は困難ということ。

処方としては、二液式の樹脂リペア接着剤(耐熱性のエポキシらしい)で塗り固めるということになるそうだ。もちろんエンジンの側なのでいずれは劣化してまた漏れる可能性はあるが、これはV6の159の宿痾らしく、結構そうやって補修して乗っている人も多いらしい。

左前輪のステアリングタイロッドにガタ

さらに、さらに・・・

左前輪にガタがあるというご指摘。確かに手で動かして分かるくらいなので、これはヤバイ。原因はステアリングタイロッドのタイヤ側のボルトが緩んでいたこと。これはまいった。幸い増し締めで修復できたが、タイロッドのボールジョイント部がいずれはだめになるそうで、これは覚悟しておくしかなさそうだ。

ついでにタイヤも目視確認したが、案の定前輪の内側が減っており、もうすぐショルダーが平らになってしまう状態。下のスチールメッシュが出たら以前のC3と同じ危機一髪状態になる。

159の前輪はメーカー標準値がそもそもネガティブキャンパーで、いわゆるトーイン設定になっているため、内側が減りやすいのだ。リアはまだ大丈夫なのでローテーションで凌ぐことはできるが、2017年第三期のタイヤなので、そろそろ経年劣化の心配もある。これは早晩交換する必要がある。おそらくアラインメントも相当狂っている可能性が高いので、交換時にみてもらわなければなるまい。

ということであたふたしている間にオイル交換が終了。5.6もガブ飲みしてくれるので、結構なお値段になる。オイルフィルターはやはり真っ黒。交換してよかった。

ジュリア・スプリント1600

作業を待つ間、オフィスで休ませてくれたのだが、ガレージにかなりぼろぼろの

pin.it

ジュリア・スプリント1600(ベルトーネ・ボディのジュリエッタが1600のエンジンに換装された末期モデル)がレストアを待っているのを見つけてしまい、思わず社長にあれこれ質問。田園調布あたりのガレージに放置されていものを速攻で仕入れたそうだが、レストア前に買い手がついているそうだ。塗装は剥げてるし、相当のでかい面積で錆がでていて、レストアの仕上がり価額は1000万を超えるのではないだろうか。昔も今も旧車趣味はハイソサエティの遊びである。

ほぼ同年代の社長はご自分でも「段つき」を所有されているアルフィスタだが、流石にプロの話は好事家の四方山話とは違う。ディーラーでは絶対にきけない含蓄のある話をきかせてもらったし、メカニック氏からは159のウィークポイントをいろいろ教えてもらった。アルファに関しては初心者であることを思い知らされたが、これも勉強である。

それなりに費用はかかったが、頼りになる専門店が地元にあることを確認できたのは大きな収穫だった。この店とは長いつきあいになりそうだ。