CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2010 (1)
今さら4月の話でもないのだが、三年目のVilla d'Esteである。
今年はアイスランドの噴火の影響があり、直前まで飛行機が飛ぶかどうかがわからず、やきもきさせられた。
それでも、出発の3日まえにフライトが解禁になり、無事にミラノに入ることができた。
今回はVilla d'Esteの対岸の村に宿をとってもらったので、会場まではコモ湖を船で渡って行くことになる。幸い天気に恵まれ、湖面からVilla d'Esteの全景を拝むことができた。
今年のCONCORSO D'ELEGANZAは間の悪いことに北京モーターショーと会期が重なっていた。そのためか、コンセプトカー部門はいつになく寂しい状態になってしまった。来年は会期をすこしずらすようである。
そのかわり、Alfaファン&Zagatoファンには嬉しい出来事があったのだが、それは後のお楽しみ(ファンならもう知っているでしょうけど)。
例によって、全ての車を網羅することはできないが、ご容赦願いたい。
CLASS A : PRE-WAR COMPETITION CARS
NO. 02: TALBOT-DARRACQ, GP 1500, 19268 cilindri, 1500ccBody: Siluro Corsa, Talbot-Darracq Talbot-Darrqcqにより3台製作されたレーシングモデルの1台。Talbot-Darrqcqがレースから撤退した後、Emilio Materassiが引き取り、"Scuderia Materrasi"の名の下に数々のグランプリレースを戦った。Nuvolari、Campari、Varsi、Chiron等の著名なドライバーが搭乗したという。 | |
NO. 04: ALFA-ROMEO, 6C 1750 GS, 19316 cilindri, 1752ccBody: Spider, Zagato お馴染みの6C。このモデルは、かの天才エンジニアVittotio Janoの手になるスパーチャージャー付き85hpのエンジンを、Zagato製ボディに搭載したGran Sportである。当初ワークスカーを務めた後、AlfaのドライバーだったCampariが買取り所有していたという。 | |
NO. 06: ALFA-ROMEO, 6C 1500 GS, 19336 cilindri, 1487ccBody: Spider, Zagato 同じく6CのGSだが、チャンピオンシップのレギュレーション変更に伴い1500ccのエンジンが搭載されている。カロッツェリアはNO.04と同じくZagato。馬のエンブレムをつけているが、フェラーリとは関係ない。 | |
NO. 08: MG, K3 MAGNETTE, 19346 cilindri, 1086ccBody: Open 2-seater Sports, MG MGがK1、K2に続いて1年間のみ製作したモデル。スーパーチャージャー付き直列6気筒エンジンを搭載するレーシングモデル。1934年もMille Migliaに3台が参戦し、この車だけがフィニッシュした。その後ボディを合金に換装され数々のレースを戦い抜いたという。 | |
NO. 10: SQUIRE, 1500 SC, 19354 cilindri, 1496ccBody: Roadster, Markhams of Reading 英国オックスフォードシャーで1935年に創業されたSquire Car Manufacturingというレーシングカービルダーの手になるマシン。1936年までに7台だけ生産されたうちの1台で、同型車は3台のみ。非常にコンパクトなボディに1500ccのツインカムエンジンを搭載し100hpをたたき出す。スラントした直線的なグリルと短いフロントフェンダーが戦闘的な雰囲気を醸し出す。 | |
NO. 12: BMW, 328 MILLE MIGLIA, 19376 cilindri, 1971ccBody: Streamline Roadster, BMW BMW328は、1936年に投入されたから1950年代初頭までヨーロッパのレースシーンで最も活躍したレーシングモデルのひとつだ。この車は、1940年のMille Migliaで総合6位に入賞した1台。ほぼ当時のオリジナルコンディションをとどめているという。 |