CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (3)
CLASS F : INTERNATIONAL PRESTIGE-OPEN
戦後の高級オープンボディを集めたクラス。
この珍しいDB2/4のオープンボディは、1954年当時、ベルトーネの役員であったStamley H. Arnoltによって発注された7台のカスタムモデルのひとつだという。勿論、ただ一台のワンオフである。 NO. 66: ASTON MARTIN, DB 2/4, 19546 cilindri, 2922ccBody: Cabriolet, Bertone |
フェラーリは1955年から1962年の間に2シリーズの250GTのコンヴァーチブルボディを生産しているが、これはその最初のシリーズ、serie1である。Pinin Farinaによる美しいボディは40台が生産されたという。この出展車は火災にあったあとレストレーションを施されたとそうで、大変美しいゴールドの塗装が目を惹いていた。 NO. 68: FERRARI, 250 GT, 195812 cilindri, 2953ccBody: Cabriolet Serie 1, Pinin Farina |
275GTSのカブリオレ。250より排気量が増え、レースよりはツーリングを楽しむための高級スポーツカーとして位置づけられたシリーズである。 NO. 74: FERRARI, 275 GTS, 196512 cilindri, 3285ccBody: Cabriolet, Pinin Farina |
AC428のカブリオレ。Fruaの代表作のひとつといってよいだろう。ロイヤルブルーのような深い青の塗装が美しい気品ある車だ。 NO. 74: FERRARI, 275 GTS, 196512 cilindri, 3285ccBody: Cabriolet, Pinin Farina |
CLASS G : RACING CARS FROM EARLY FIFTIES
50年代初頭のレーシングカーのクラス。このクラスには注目すべき車が並んだ。
アバルトが設立後初めて世に送り出したのが、この204Aだ。倒産したCisitaliaの204sをベースに開発したオリジナルモデルである。Vignaleによるボディはコンパクトながら存在感がある。 NO. 78: ABARTH, 204 A, 19504 cilindri, 1089ccBody: Berlinetta, Vignale |
このFiat 8VはZagatoのボディを与えられたもの。8Vはわずかに114台が生産されたのみだが、いろいろなカロッツェリアがボディを架装しているため、ヴァリエーションが多い。このボディはトレードマークのダブルバブルルーフや、ノーズを低く抑えた空力ボディなど、Zagatoの真骨頂とでもいうべき特徴を備えた傑作である。No.46と比べると同じ時代の車とは思えない程、先進的だ。 NO. 80: FIAT, 8V, 19538 cilindri, 1996ccBody: Berlinetta, Zagato |
Porsche356のレーシングヴァージョン。“GLÖCKLER”とはフランクフルトのポルシェのディーラーだそうである。アルミ製のハードトップ付きボディはWeidenhausenというドイツのコーチビルダー製。 NO. 82: PORSCHE, 356 “GLÖCKLER”, 19524 cilindri, 1488ccBody: Roadster, Weidenhausen |
MaseratiのA6GCS。この車はA6GCSのセカンドシリーズにあたるもので、50台が生産された。このコンパクトなボディに2000CCの6気筒エンジンを搭載し、Mille Migliaに参戦した。会場でもひときわ景気の良い音を響かせてくれた。 NO. 84: MASERATI, A6 GCS, 19556 cilindri, 1985ccBody: Barchetta, Fantuzzi |
(次回へ続く)