けろこ堂日乗(β版)

けろこ堂日乗のHatenaブログ版です。

Moonlight Shadow

中秋の名月ということで、今年は写真を撮ってみた。f:id:mhana:20070926221101j:image:w300:right

ご覧の通り、本日はほぼ満月である。おそらく14夜と15夜の間ぐらいか。
快晴の月はもちろん良いが、雲居に紛う月もまた良い。
亭主は、月にかかる雲を見ると必ず思い出す曲がある。マイク・オールドフィールドの"Moonlight Shadow" (「クライシス」収録)だ。
マイク・オールドフィールドは、「チューブラーベルズ」に代表される長大なインストルメンツ曲で知られているが、ヴォーカル曲も少なからずリリースしている。"Moonlight Shadow"はその中でも最もヒットした曲と言ってよい。殺された恋人を想う女性の悲しい歌だが、マギー・ライリーの透明感のある憂いを湛えた歌声が、白く冷たい月影を彷彿とさせる。この曲はマイク・オールドフィールドの曲としては異例なほどカヴァーが多いが、オリジナルに勝る演奏は聴いたことがない。
亭主がこのアーティストを知ったのは、中学のころ。かの「エクソシスト」のイントロである。多くの人は不気味さを感じるらしいが、亭主はあのメロディーの美しさに魅了されたものだ。その後、連続してリリースされた「ハージェスト・リッジ」、「オマドーン」からなる初期三部作や「プラチナム」、「呪文」等を、高校・大学時代の親友の家でそらんじるほど聴いた。
亭主は特定のアーティストの作品をコレクションするということはほとんどしないが、マイク・オールドフィールドに関しては全アルバムを買っているし、かなりのものについてLPもCDもリマスター盤も所有している。こうしてみると、亭主の音楽体験にマイク・オールドフィールドが及ぼした影響は多大なものがあることを改めて思い知る。
ところで、そのマイク・オールドフィールドの新作が発表されるらしい。さて今度はどんな世界を聴かせてくれるのだろうか。

f:id:mhana:20070926225157j:image:w200
クライシス(紙ジャケット仕様)

クライシス(紙ジャケット仕様)