ふるさとは地球
南半球の星空を、自らの炎で一瞬明るく照らし、はやぶさは飛散した。
火球から飛び出したように、小さな軌跡を描く試料カプセルをみたとき、
炎の中から蘇った不死鳥を思わずにはいられなかった。
おかえり、はやぶさ。
そして、さようなら。
不死身の探査機は、南十字星の下で本当に不死鳥になった。
私たちは、はやぶさを忘れない。
日本宇宙開発史上、最も愛された宇宙機の最後を見届けた者として、
私たちはその物語を語り継ごう。
星々の海に寄せる想いを、決して消さないために。
太陽系は、宇宙は、広大だ。
そして、私たちは何も知らない。
最後に、この魂をゆさぶるような映像を、リアルタイムでウーメラから配信してくださった、和歌山大学宇宙教育研究所クルーの皆様に、心より感謝します。
そして、はやぶさの開発および運用に携わった全ての方々に、感謝と労いを申し上げます。
写真は、JAXAのサイトより引用しています。(http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/image/0614/img01.jpg)