ウェブ進化論

最近はやりの「WEB2.0」関連の本。
はっきりいってあまり関心がなかったのだが、とある事情で読まざるをえなくなった。
読んでみて、思っていたよりまともな内容だったので、ちょっと感心。著者は亭主と同い年。しかもおそらく中学も高校も大学も同じ。名前に覚えがないので、多分学年がひとつ下なのだろう。
だから、という訳ではないが、Googleを中心とする最近のインターネットビジネスの動きに関する見方は亭主と非常に近い。
巷の「WEB2.0」本のように、雰囲気だけで内容がないものとは違い、著者なりの「WEB2.0」の定義をはっきり示した上で技術や業界の事情を踏まえた意見を展開しているところが優れている。文章もわざとらしさがなく読みやすい。
ただ、著者の職業の関係だろうが、若干お金のニオイが鼻につくのが気になったが、世間にはこのほうが受けが良いのだろう。
「WEB2.0」を一応押さえておきたい、という向きにはこの1冊で十分であるように思う。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)