けろこ堂日乗(β版)

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From Z to α

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Z33

約8年つきあったZ33とついにお別れした。
車検証を改めて見て、もうそんなにたったのかと驚いた。
登録したのが2013年7月31日、その年の11月に最初の車検を通しているので、すでに4回車検を通したところ。今年の11月で5回目だ。
思えば、エアコンに始まって、フロントの足回りはほぼ全交換、ノッキングセンサーの異常で立ち往生しかけたり、ぶつけたりこすったり、結構なトラブル(半分は自分の責任だが)に見舞われた8年間だった。
経年劣化を別にすれば、非常に出来の良い車だし、本気でいじればまだ5年くらいは普通に乗れるように思う。亡き恩師のクルマを引き取ったといういきさつ上、手放すことには葛藤があったが、生涯最後の車なのかと考えると、どうも「これではない」という思いがあり、思い切って乗り換える事にした次第。
要件は、4人乗れること、地元つくばでメンテできることの二点に絞って、あとは自分の感性にまかせようと思った。
最初は、大きめのシトロエンを考えた。古いところではXM、第2世代のC5、新しいところではDS5あたりだが、なんでもどこかのドラマでシトロエンが使われたとかで中古の相場がこの1年で30%~50%くらいあがってしまった。100万以下で買えたDS5が、最近は5万キロ台でも200万近くする。C5は不人気車種なので価格は下がるが車として面白みがない。ということでシトロエンの線は消えた。
ルノープジョーも考えたが、どちらも最近の車種は目指している方向が納得いかないし、デザイン的にも好みとはかけ離れてしまった。
ドイツ車は最初から考慮に入れていない。そうなると、あとはイギリスかイタリアということになる。
イギリス車としては、JaguarのXタイプがかなり安いが、ローバーの代理店がつくばにはなく、この時点で断念。
結局、辿り着いたのはイタリアである。といっても現実的な選択肢は、フィアット(含むアバルト)かアルファロメオだけ。フィアットはほぼチンクェチェント一択ということになるが、全く趣味ではないし、アバルトは冗談みたいに高い。

というわけで、アルファロメオである。
ここまでくると、あまり迷うことはなくAlfa159に狙いが定まった。コアなアルフィエスタの間では、GMアルファロメオの混血エンジンの評判があまり良くない、アルファ的な官能に欠ける、といったネガ評価が目立つが、ぼくにはジュジャーロの手が入った(もちろんアルファロメオのチェントロ・スティーレがほとんどやっているのだろうが、一応「Giugiaro Design」バッジが与えられている)エクステリアの魅力のほうがはるかに大きい。
この車にはざっくりいって、2.2リッター直4にシングルクラッチの2ペダルマニュアルを組み合わせた2.2JTSセレスピードと、3.2リッターV6に6速ATを組合せフルタイム4WDにした3.2JTS Q-TRONICの二種類しかない。実は両方とも左ハンドルの6MTも存在するのだが、こちらは割高な価格がつけられているので対象外。
最終的にぼくがターゲットにしたのは3.2 Q-TORONICだ。
価格や維持費のことを考えると2.2のほうが有利だが、セレスピードというミッションは5万キロあたりで、交換が必要になる代物で、中古の場合この点の見極めが非常に難しい。
3.2の場合はミッションがAISINの6速トルコンなので、セレスピードに比べてミッショントラブルのリスクが大分少ない。Alfa159関係のトラブル記事やブログを片端から調べて得た結論は、フューエルポンプ、パワステオイルタンク、O2センサー、パワーウインドウレギュレータなどがだいたい5万キロあたりでダメになるので、5万キロ前後の個体で前のオーナがすでにこれらのパーツを交換済みのものを狙うべし、ということ。
そこでワンオーナ、整備記録あり、という条件で探したところ、港北区プラウディアというショップが在庫していた個体に行き当たった。
早速予約を入れて実車を見に行ったところ、営業氏が実に詳細に、個体の状態だけでなく、Alfa159によくあるトラブルの事例と対処方法等まで説明してくれ、一気にその気になってしまった。買う前から客にこの辺が壊れますという説明をするなんて、日本車ではあり得ないが、こういう話を理解できないとアルファロメオと付き合うのは難しい、ということだろう。
もちろん、この店以外にも2つほど見たのだが、専門的な知識は皆無、車のグレードすら正しく識別していないというレベルで、全く信頼することができず、結局プラウディアから購入することにした。
車種は、Alfa159 3.2JTS Q4 Q-TRONIC Titoという。最後のTiはグレードで、ノーマルヴァージョンよりサスを若干ローダウンして、ホイールを19インチにしたスポーティグレード。重量が10キロほど軽い。
本日(17日)、無事受け取ってつくばまで戻ってきた。
これが「終のクルマ」になるのだろうか。
走らせてみた感想等は別の機会に。
まずは、ご報告まで。

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Alfa159