Westone UM Pro10 (イヤフォン)について
亭主のイヤフォンは、
SHURE e2c
SHURE e3c
Klipsche Custom2
Ultimate Ears super.fi 5
という遍歴。
最後のUE sf5はとても装着感が良く、解像感や音のクリアさが気に入っていて、かれこれ5年近く使っている。ところが、このところハウジングの付け根の接着が剥がれてきて、ケーブルの付け根のパッキングごと外れたりすることがある、断線には至っていないし、接着すれば済むことなので致命的な問題は無いが、そろそろ代替機を探しておくべきか、と思っていた。
Ultimate Earsは中級のBAユニット搭載モデルをやめてしまい、今は最上位のUE900sのみ。さすがに4万円は出せない。最有力候補だったKlipscheも、最近はいまいち力がはいっておらず、最上位機種のX11は好みとは違う。長らく悶々としていたが、nano iDSDの導入を契機に乗り換えを決行した。
今回選んだのは、老舗WestoneのUM Pro10。Proシリーズの最廉価版でBAユニットはシングル。価格はe-イヤフォンで約12,000円。これだけの情報なら多分手を出さなかったのだが、たまたまアキバのe-イヤフォンに寄る機会があり、片端から試聴した結果、一番ぴったりくるのがこれだった。
2ドライブ構成の上位機種Pro20と比較しても、聴感上ではあまり差がなく、むしろフルレンジの音場離れの良さ気に入った。ケーブルが柔らかく耳かける部分がしなやかになっているのも細かいことだが高ポイント。イヤピースも各種揃っていて、低反発フォームの遮音性が抜群に良い。この辺はイヤモニターライクな作りが活きている。
まだエージング中だが、低域の力強さはUEよりも良い。高域の分解能は大差なく、アニソンなどの場合、やや音が団子になってうるさくなる。エージングでこの点が改善されることを期待したい。
Webの評価を見ると、音は良いが壊れやすいというネガティブな評価が目立つのだが、果たしてどうなることやら。
P.S. 先日ニュースを見たら、Westoneの製品の値上げが告知されていて、Pro10もなんと4,000円も値上がりするのだそうだ。為替絡みで得したことはついぞなかったが、今回だけはついていたようだ。