けろこ堂日乗(β版)

けろこ堂日乗のHatenaブログ版です。

Rapsberry Piでネットワークプレーヤ

この2年ほどは,ラズパイ+USB外付けHDDで、NASの代わりを仕立てて、JRMCをインスt-ルしたPCからネットワーク経由で楽曲データを読み出す方式で運用してきた。
ラズパイに入れてある音楽サーバ用のディストリビューションVOLUMIOのサイトを久々に調べたら、随分バージョンがあがっていたのでバージョンアップしてみた。
VOLUMIOは非常に良くできていて、PCやiPadのブラウザ経由でストレスなく操作できる。本来、ミュージックサーバ用OSだから、ちゃんとハイレゾ再生にも対応しているし、アップサンプリングもできる。ただ、これまでの経験では、演奏中に音飛びが出ることがあり、プレーヤとしては使ってこなかった。
バージョンをあげたついでに、この際再生機能もチェックしておこうと思い、随分昔に隠居させていたFirestone Audio製のBRAVO(DDC)とSPITFIRE(DAC)をつないで、AV用SPの「凱旋門」を鳴らしてみた。すると、予想より遙かに良い音がしたので、ちょっと本気になった。

以前書いたが、凱旋門のユニットをFE127E2に交換してからというもの、別物のように音が良くなったのだが、最近はエージングが進んだせいかさらに低音がもりもり出るようになってきた。このSPとラズパイシステムの相性が良いのである。
凱旋門はマトリクス接続なので、アンプはアンバランス型でないと使えない。そのため新入社員時代に買ったケンウッドのプリメインKA-1100SDが未だ現役である。

ラズパイ→BRAVO→SPITFIRE→KA-1100SD→SPという再生で何の不満もないのだが、試しに、
ラズパイ→AudioGD(DAC)→KA-1100SD→SP

としてみたところ、これが予想外にダメ。全く寝ぼけた音で勝負にならない。これはAudioDGのUSBインタフェースが原因だと思われる。

次に友人から預かりっぱなしのSotM dx-USBを使ってみた。
ラズパイ→SotM (DDC)→SPITFIRE→KA-1100SD→SP
今度は、情報量が格段に増えて音場も広がる。マトリクス効果が良く効く。

それなら、2万円そこそこのSPITFIREよりは、6万円のAudioGD NFB-10WMのほうが良いに決まっていると思うのが人情だ。
ラズパイ→SotM (DDC)→AudioGD NFB-10WM(DAC)→KA-1100SD→SP
ところがこれもいまいちなのだ。音に厚みが出るが全体に重く霞がかかった感じ。
プリ付きヘッドポンアンプという生い立ちの問題なのだろうか。

 

ここまでやったのだからというわけで、現在の主力DACであるifi NANO iDSDをつないでみた。
ラズパイ→ifi NANO iDSD→KA-1100SD→SP
これは音が出た途端に明らかに違いが出た。情報量、音場、音の厚み、スピード感などすべてにおいて圧勝だ。これならメインシステムでもいいかと思うくらいである。
ifi NANOは3万円もしない,ちっちゃいヘッドホンアンプDACだが、たいしたものである。

ここまで実験をしたので、さらにもう一押しということで、たまったヨドバシポイントでラズパイ3(これまでは2)を入手。CPUパワーがあがった分の御利益があるか試してみた。
結論から言うと、あきらかに良くなる。そもそも24/96にアップサンプリングしても音が飛ばずに安定して再生出来る。これは良い。

最終的には、ifiをラズパイ用にすることはできないので、次点のパフォーマンスを示した
ラズパイ→SotM (DDC)→SPITFIRE→KA-1100SD→SP
で運用することにした。これでも十分過ぎるほどだ。
PCを起動せずに、iPadからVolumioにアクセスして簡単再生が可能になった。
市販の10万以上のネットワークプレーヤと同じ機能が、6千円のラズパイでできてしまうのは楽しい。ありがたや。

あとは、少し丈夫なアルミケースを買ってラズパイを収納することが課題。
その他にも、旭化成DACを載せたI2S接続のDACボードなどもあり興味津々だが、そもそもボードが3万円近いので、あまり面白みがない。
好奇心を満たすためにNDKのオシレータを搭載しているインド製DACボード(これは8000円くらい)を試してみるかも知れない。
オーディオは楽しい・・・