けろこ堂日乗(β版)

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CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (3)

CLASS F : INTERNATIONAL PRESTIGE-OPEN

戦後の高級オープンボディを集めたクラス。







f:id:mhana:20090829000706j:image:w300 f:id:mhana:20090825110308j:image:w300 この珍しいDB2/4のオープンボディは、1954年当時、ベルトーネの役員であったStamley H. Arnoltによって発注された7台のカスタムモデルのひとつだという。勿論、ただ一台のワンオフである。

NO. 66: ASTON MARTIN, DB 2/4, 1954
6 cilindri, 2922cc
Body: Cabriolet, Bertone







f:id:mhana:20090829000707j:image:w300 f:id:mhana:20090825110250j:image:w300 フェラーリは1955年から1962年の間に2シリーズの250GTのコンヴァーチブルボディを生産しているが、これはその最初のシリーズ、serie1である。Pinin Farinaによる美しいボディは40台が生産されたという。この出展車は火災にあったあとレストレーションを施されたとそうで、大変美しいゴールドの塗装が目を惹いていた。

NO. 68: FERRARI, 250 GT, 1958
12 cilindri, 2953cc
Body: Cabriolet Serie 1, Pinin Farina







f:id:mhana:20090829000719j:image:w300 f:id:mhana:20090825110253j:image:w300 275GTSのカブリオレ。250より排気量が増え、レースよりはツーリングを楽しむための高級スポーツカーとして位置づけられたシリーズである。

NO. 74: FERRARI, 275 GTS, 1965
12 cilindri, 3285cc
Body: Cabriolet, Pinin Farina






f:id:mhana:20090829000723j:image:w300 AC428のカブリオレ。Fruaの代表作のひとつといってよいだろう。ロイヤルブルーのような深い青の塗装が美しい気品ある車だ。

NO. 74: FERRARI, 275 GTS, 1965
12 cilindri, 3285cc
Body: Cabriolet, Pinin Farina

CLASS G : RACING CARS FROM EARLY FIFTIES

50年代初頭のレーシングカーのクラス。このクラスには注目すべき車が並んだ。









f:id:mhana:20090829000727j:image:w300 f:id:mhana:20090831011910j:image:w300 アバルトが設立後初めて世に送り出したのが、この204Aだ。倒産したCisitaliaの204sをベースに開発したオリジナルモデルである。Vignaleによるボディはコンパクトながら存在感がある。

NO. 78: ABARTH, 204 A, 1950
4 cilindri, 1089ccBody: Berlinetta, Vignale








f:id:mhana:20090831011912j:image:w300 f:id:mhana:20090829000710j:image:w300 このFiat 8VはZagatoのボディを与えられたもの。8Vはわずかに114台が生産されたのみだが、いろいろなカロッツェリアがボディを架装しているため、ヴァリエーションが多い。このボディはトレードマークのダブルバブルルーフや、ノーズを低く抑えた空力ボディなど、Zagatoの真骨頂とでもいうべき特徴を備えた傑作である。No.46と比べると同じ時代の車とは思えない程、先進的だ。

NO. 80: FIAT, 8V, 1953
8 cilindri, 1996cc
Body: Berlinetta, Zagato








f:id:mhana:20090829000726j:image:w300 f:id:mhana:20090831011913j:image:w300 Porsche356のレーシングヴァージョン。“GLÖCKLER”とはフランクフルトのポルシェのディーラーだそうである。アルミ製のハードトップ付きボディはWeidenhausenというドイツのコーチビルダー製。

NO. 82: PORSCHE, 356 “GLÖCKLER”, 1952
4 cilindri, 1488cc
Body: Roadster, Weidenhausen








f:id:mhana:20090829000722j:image:w300 f:id:mhana:20090829000712j:image:w300 MaseratiのA6GCS。この車はA6GCSのセカンドシリーズにあたるもので、50台が生産された。このコンパクトなボディに2000CCの6気筒エンジンを搭載し、Mille Migliaに参戦した。会場でもひときわ景気の良い音を響かせてくれた。

NO. 84: MASERATI, A6 GCS, 1955
6 cilindri, 1985cc
Body: Barchetta, Fantuzzi

(次回へ続く)