けろこ堂日乗(β版)

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CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (2)

CLASS D : INTERNATIONAL PRESTIGE-CLOSED

戦後の高級クローズドボディのクラスは、さすがに見応えがあった。






f:id:mhana:20090829000701j:image:w300f:id:mhana:20090829000702j:image:w300 Fabio Luigi RapiのデザインによるFiat 8V。この車はワークスヴァージョンの純然たるレーシングカーだそうだが、実にエレガントな雰囲気を持っている。
NO. 46: FIAT, 8V, 1953
8 cilindri, 1996cc
Body: Coupé, Carrozzerie Speziali Lingotto






f:id:mhana:20090829000700j:image:w300 Bugatti type101は、大戦後同社が新時代のスタートを喫して発表したものだが、同社のデザインが、1939年にJean Bugattiが事故で世を去ってから、優雅さを失ってしまったことは、この車をみても明らかだ。Type101はT57のシャシーを流用して、極少数のワンオフボディが生産されたという。
NO. 44: BUGATTI, 101, 1951
8 cilindri, 3257cc
Body: Coach, Guilloré

CLASS E : MODENA'S THROUGHBREDS

「モデナのサラブレッド」と名付けられたこのクラスには、お馴染みの車達が顔を揃えた。珍しさはないが、どれも超一級のコレクションであることは間違いない。







f:id:mhana:20090830125005j:image:w300 f:id:mhana:20090829000704j:image:w300 素晴らしいコンディションのMaserati A6。それもそのはずで、この真紅のZagatoボディを所有していたのは、かのポール・フレール(Paul Frére)である。氏亡き後、現オーナーに引き取られたこの車は毎年Mille Migliaに参戦しているという。
NO. 56: MASERATI, A6G/54 GT, 1955
6 cilindri, 1985cc
Body: Berlinetta, Zagato






f:id:mhana:20090829000728j:image:w300 お馴染みの250SWB。SWBには様々なヴァージョンがあるのだが、この車の詳細はカタログに記載されていない。コンディションは良好である。
NO. 58: FERRARI, 250 GT SWB, 1960
12 cilindri, 2953cc
Body: Berlinetta, Scaglietti







f:id:mhana:20090830125004j:image:w300f:id:mhana:20090829000718j:image:w300 一見、何の変哲もない250GT Lussoだが、このVilla d'Esteに出てくるにはそれなりの由緒がある。この車は、今は亡きSteve McQueenが1963年に入手したものなのだ。氏亡き後、Ferrariによって完全にレストアされたという。Scagliettiのエレガントなボディに上品な赤茶の塗装が大変似合っている。

NO. 58: FERRARI, 250 GT SWB, 1960
12 cilindri, 2953cc
Body: Berlinetta, Scaglietti






f:id:mhana:20090830125003j:image:w300 毎年出典される350GTだが、この車は正真正銘のプロトタイプで、最初にコンシュマーの手に渡った一台だという。シートアレンジはオリジナルの2+1だが、オーナーの娘さん?達がリアシートに3人詰まっていた。

NO. 62: LAMBORGHINI, 350 GT, 1964
12 cilindri, 3464cc
Body: Coupé, Touring






f:id:mhana:20090825110307j:image:w300f:id:mhana:20090830125006j:image:h200 大変よい状態のMiura S。現オーナーのもとで、元ランボルギーニの技術者の手で完璧なレストレーションを施されたという。まるで新品のようなエンジン!

NO. 64: LAMBORGHINI, MIURA S, 1969
12 cilindri, 3929cc
Body: Coupé, Bertone

(次回へ続く)