フェルマーの最終定理
大分古い本だが、最近文庫版が出た。ワイルズの証明がハイライトであるのはもちろんだが、ピュタゴラスに始まる数論の歴史をわかりやすく紹介しており、数学史の読み物としても優れている。数式のそれなりに出てくるが、基本的には四則演算なので亭主にも理解できる。個人的には、RSA暗号の関係で大変お世話になっている(?)オイラーの生涯と、ワイルズの証明のきっかけとなった「谷山=志村予想」誕生の部分に感動した。それにしてもいつの時代にも頭の良い人はいるものである。これだから歴史は面白い。
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/01
- メディア: 単行本
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