けろこ堂日乗(β版)

けろこ堂日乗のHatenaブログ版です。

台北でb-Mobile WiFiを使う

IT PC

6日間ほど台北に滞在することになり、データ通信をどうしようかと考えた。 宿泊先の中央研究院は無線・有線LANが完備されているので、別に悩む必要はないのだが、町中ではそうもいかない。 docomoの国際ローミングは定額制とはいえ、1日の上限が1980〜2980円…

スティーブ・ジョブズのいない世界

PC

スティーブがこの世からいなくなるということが、現実になってしまった。 8月末の引退宣言から1月あまり。早すぎた。 56歳という年齢は、亭主にとっても人ごとではない。こんな機会でもなければ書き残すこともないだろうから、Appleと亭主の関わりなどを思い…

Audio-GD NFB-10WM

さて、タイトルをみただけで何かわかる方は、よほどのオーディオファンである。 Audio-GDは中国(おそらく広東省温州)のオーディメーカーでだが、中国製にありがちな廉価なデジタルオーディオとは一線を画した、「まともな」オーディオを作るメーカーとして…

バイバイ、ジュピター

SF

小松左京先生ご逝去。 またしてもSF界の巨匠が逝ってしまった。 若い世代の方にはピンとこないかもしれないが、亭主達の世代が感じているであろう喪失感を伝えるのはあまりにも難しい。小学生の自分に大阪万博や空中都市008で未来をみせてくれた恩人。 中学…

東日本大震災に立ち向かう

** この度の大震災により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 **未曾有の災害から1週間が過ぎたが、被災地の窮状は依然として深刻だ。 通常なら72時間で完了すべき応急期が依然継続しているような感がある。 その一方で、この数日の間に様々…

Ubuntu Studio10.04にリアルタイム・カーネルを導入

Ubuntu Studioは、有志の手によって開発が進められているクリエイティブ系アプリケーション向けに最適化されたディストリビューションだが、特に音楽製作系の対応が優れている。その中でも特筆に値するのはリアルタイム・カーネルが提供されることだ。現在の…

J.River Media Centerの導入

PCオーディオでは、ハードウェアの役割が重視されがちだ。もちろん、マーケットが賑わって高性能な製品が続々と送り出されるようになるのは大歓迎である。その一方で、PCをトランスポートとして使うためには、音楽再生ソフトウェアに対してもハードウェアと…

DACの電源を交換する

さて、Firestone AudioのDACであるSPITFIREだが、3万円ちょっとという価格とは思えない高音質である。これはあたりだったと思う。少なくともアキュフェーズDP-55のDACと聞き比べても遜色がない。それで24/96のソースが再生できるのだから幸せである。 ただし…

Firestone Audio 「BRAVO」と「SPITFIRE」の導入

前回PCオーディオについて書いたのが昨年の8月のこと。その後、PCオーディオはMookが続々創刊されるなど、盛り上がりを見せ始めた。けろこ堂のオーディオシステムも随分いじくりまわした。オーディオはこれでOKというのはなかなか難しく、いまの状態がベスト…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2010 (2)

さて、CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2010レポートの第2回目は、戦前のオープンスポーツカーだ。このクラスでは、DUSENBERGが一際目を惹いていたが、案の定Class Winnerになった。CLASS B : PRE-WAR OPEN SPORTS CARS NO. 14: BMW, 328, 19386 cilindri…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2010 (1)

今さら4月の話でもないのだが、三年目のVilla d'Esteである。 今年はアイスランドの噴火の影響があり、直前まで飛行機が飛ぶかどうかがわからず、やきもきさせられた。 それでも、出発の3日まえにフライトが解禁になり、無事にミラノに入ることができた。 今…

ふるさとは地球

南半球の星空を、自らの炎で一瞬明るく照らし、はやぶさは飛散した。 火球から飛び出したように、小さな軌跡を描く試料カプセルをみたとき、 炎の中から蘇った不死鳥を思わずにはいられなかった。おかえり、はやぶさ。 そして、さようなら。不死身の探査機は…

「Windowsとは違うのだよ!」

これまで述べてきたように、亭主は今まである程度オーディオのハードウェアに投資してきた者として、PCオーディオの導入にあたっては既存のハード資源の活用を重視している。経済的な負担がもっとも大きいが、それだけでなく、長年かけて築き上げてきたシス…

「これがラトックの新型の威力なのか・・・」

さて、前回報告したとおり、ラトックシステムのRAL-2496UT1を聴く機会を得ることができた。 ラトックシステム USB デジタルオーディオ トランスポート RAL-2496UT1出版社/メーカー: ラトックシステム発売日: 2009/12/25メディア: Personal Computers クリッ…

「PCIだって決して不適格者じゃないわ」

この1年ほどの間に、PCオーディオというコンセプトは急速に普及したようだ。 それに呼応するように最近では国内外の様々な新製品が雑誌や情報サイトを賑わしているが、実際に市場規模がどの程度か、などという議論は早計だろう。 そもそも、オーディオ製品と…

アナログの帰還 RETURN OF ANALOG

そういうわけで、アナログ対決はあっさりとProdigyの勝利に終わったのだが、実は見落としていたことがあった。Prodigyのアナログ出力(RCAアンバランス)をダイレクトにパワーアンプB2に入力するという方法だ。 ここで、以前の記事を読んでいただいた方は首…

Prodigyの逆襲 PRODIGY STRIKES BACK

前回の結論にいたるには、かなりの試行錯誤があったのだが、結果的に比較の決め手となった試聴方法についてだけ述べておこう。まず、両者のアナログ出力は、同じ規準で比較することができない(Prodigy Cubeはスピーカー出力を備えていないし、RDA-520にはヘ…

新たなる希望 A NEW HOPE

前回、PCオーディオのことを書いたのは1年前。早いものだ。その間、Prodigy Cubeをググってこの日乗に辿り着いた方も少なからずおられたようだ。 この1年間に、PCオーディオへの関心は確実に高まってきているように思う。ピュアオーディオ系の雑誌がUSB-DA…

Something wonderful!

ついこの間「2001年だ!」と騒いだと思ったら、もう2010年である。(以下,ネタばれが含まれますのでご注意) 2001年には「HALは結局できなかった」とか「有人木星ミッションなんて無理」とかいろいろと喧しいことを言う人が多かったが、今年は「木星が2番目…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 ランボルギーニ博物館編

今年のVilla d'Esteに金融危機の影が無かったといえばウソになる。今日の自動車が工業製品であると同時に高価な耐久消費財であることを考えれば、世界経済の影響を被ることは避けられない。これはもはや小学生でも知っていることだが、しかし、その影響は思…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (5)

CONCEPT CARS AND PROTOTYPES 今年のみどころのひとつは、このコンセプトカーとプロトタイプだ。Aston Martinのモンスターマシン ONE-77、ZAGATOのPERANA Z ONE、日産のINFINITI ESSENCE、BERTONEのMANTIDEといった興味深い作品が揃った。 元ASTON MARTINの…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (4)

CLASS H : ITALIAN STYLE BECOMES INTERNATIONAL イタリアのカロッツェリアの作品を集めたクラス。昨年ほどのインパクトはなかったが、なかなか渋い車が揃った。 会場でひときわ目を惹いていた美しいエメラルドグリーンのLancia AURELIA。1952年のB52と呼ば…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (3)

CLASS F : INTERNATIONAL PRESTIGE-OPEN 戦後の高級オープンボディを集めたクラス。 この珍しいDB2/4のオープンボディは、1954年当時、ベルトーネの役員であったStamley H. Arnoltによって発注された7台のカスタムモデルのひとつだという。勿論、ただ一台の…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (2)

CLASS D : INTERNATIONAL PRESTIGE-CLOSED 戦後の高級クローズドボディのクラスは、さすがに見応えがあった。 Fabio Luigi RapiのデザインによるFiat 8V。この車はワークスヴァージョンの純然たるレーシングカーだそうだが、実にエレガントな雰囲気を持って…

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2009 (1)

実は、今年もVilla d'EsteのConcorso d'Eleganzaに行ってきた。 昨年のようにまとめようと思ったのだが、その後、本業やら何やらが忙しく結局手つかずになっていたのだ。 もう4ヶ月もたってしまったので、新鮮味はないのだがまとめておかないともったいない…

世界の中心でiを拒んだ(らノ)ケモノ

今回はポータブルオーディオプレーヤーについて書く。言うまでもなくこの世界の中心はiPodである。おめでとうApple。 亭主は、LisaもNewtonも使ったことがあるし、今でもIIciを手元に置いているくらいだから決してリンゴ嫌いなオヤジではない。iPodだってTou…

GHOST IN THE WAV

前回までは主にハードウェアの話をしてきたが、デジタル・オーディオではソフトウェアも重要な構成要素だ。そこで、今回はリッパーとプレーヤーのことを書いておこう。 もうそんなことは知ってるよ、という方はどうぞ読み飛ばしていただきたい。 CDから音声…

デジタル仕掛けのステレオ

昨日は、亭主がデジタル・オーディオ化に手を染めた経緯と利用方法を述べた。PCやオーディオに強い方ならとっくに検証済みの事柄であろう。そうはいっても、Webを探してもあまり見あたらない話題であるから、マイナーな使い方であることには違いない。今回は…

デジタル・オーディオはHi-Fiステレオの夢を見るか

最近興味を持っているのは、ディジタル音源をPCで再生することである。 順序立てて言えば、CDの音声データをリッピングソフトでPCのハードディスクに移し、これをオーディオプレーヤーソフトで再生し、PCの音声出力をオーディオアンプに入力してスピーカーで…

「蟲師」という幻視

1月も終わろうという時期になって、今年の初ブログである。 ずいぶん古い作品だが、コミック版が完結したのはつい最近のこと。その主題に相応しく息の長い作品だった。 実は、亭主はこれほど話題になった作品をつい先日まで読んでいなかった。特に深い理由は…