けろこ堂日乗(β版)

けろこ堂日乗のHatenaブログ版です。

数学

算法少女

1974年にサンケイ児童文学賞を受賞し、数学教育の関係者から熱烈な支持を受けながらも永らく絶版となっていた幻の作品が、ちくま学芸文庫によって復刻された。亭主は昨年この本の存在を知ったが入手不可能ということであきらめていたところ、偶然にも書店に…

遙かなるケンブリッジ

「国家の品格」ですっかり有名になった藤原正彦教授の初期のエッセイである。「若き数学者・・・」は著者がエッセイストとして世に出た第一作といってよい。著者の最初の留学体験を綴ったもので、海外留学の体験談として楽しめるし、ポスドクの若手研究者の…

フェルマーの最終定理

大分古い本だが、最近文庫版が出た。ワイルズの証明がハイライトであるのはもちろんだが、ピュタゴラスに始まる数論の歴史をわかりやすく紹介しており、数学史の読み物としても優れている。数式のそれなりに出てくるが、基本的には四則演算なので亭主にも理…

ペトロス伯父と「ゴールドバッハ予想」

この本は実話ではない。しかし、「ゴールドバッハの予想」は実在する数学の問題で、予想が提示されてから約250年間たった今日でもまだ証明されていない。「2より大きい偶数は2つの素数の和である」 これが「ゴールドバッハの予想」だ。この問題は数学の中…