けろこ堂日乗(β版)

けろこ堂日乗のHatenaブログ版です。

情報

アンビエント・ファインダビリティ

著者のPeter Morvilleは、WEBサイトの情報アーキテクチャについての著作が有名であるが、この本は彼の発想の基本を綴ったものである。技術書ではないし、学術書とも違うので、エッセーと呼ぶしかないだろう。 興味深いのは著者のバックグラウンドがライブラ…

昆虫−驚異の微小脳

この本は凄い。昆虫の知覚についてこんなに詳しく分かっていたのか!とショックを受ける。著者は「微小脳」というコンセプトの提唱者の一人。昆虫の脳・神経系に関する第一線の研究者である。本物の専門家が書いているので、いくら一般向けとはいってもかな…

遊学

亭主が松岡正剛氏の名を知ったのは「遊」という雑誌を手にした時が最初であったと思う。当時は大学の3年くらいではなかったか。なんだか難しいことが書いてあるが、格好がよい本だ、と思った。それが伝説の雑誌であることを知るのは、ずいぶん後になってから…

暗号関係の本

暗号と数学の関係はとても深い。現在の情報通信や個人認証などで広く利用されている「公開鍵暗号」システムは、その理論的な根拠も強度の程度も全て数学によって説明できる。この方式は1977年にリベスト、シャミア、アデルマンの3人により発表されたRSA暗号…

フェルマーの最終定理

大分古い本だが、最近文庫版が出た。ワイルズの証明がハイライトであるのはもちろんだが、ピュタゴラスに始まる数論の歴史をわかりやすく紹介しており、数学史の読み物としても優れている。数式のそれなりに出てくるが、基本的には四則演算なので亭主にも理…