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長岡鉄男版「凱旋門」のユニット交換

 

 

もう何年前に作ったか忘れてしまった、テレビ台兼用SP「凱旋門」。言うまでもなく長岡鉄男大先生の設計によるスピーカーマトリクス方式のシステムだ。工作が簡単な上にAV用として十分な音質で音場効果も良い。

オリジナルの推奨ユニットはFostexのFE127で、もちろんこれを使っていたのだが、経年劣化によりエッジをマウントしているリングがはずれてしまい、スカスカの音になってしまった。丁寧に補修すれば直らないこともなかろうが、10数年も使ったのだから、ユニットを交換してリフレッシュしようと思い立った。

調べてみるとFE127はとうの昔に製造終了。その後継製品であるFE127Eもすでに絶版状態。現在の製品では、FE126Enが使えそうなのだが、1台定価6500円+税と少々お高い。凱旋門はユニットを3つ使うので、2万円近い出費になってしまう。

どうしたものかと思ってWebを彷徨っていたら、「子午線の星」さんのブログにコイズミ無線が復刻版を販売しているとの記事があった。製品名はFE127E2となっていて、コイズミ無線のサイトにはちゃんと載っているではないか。(注:2017/06/24では販売終了になっている。OTL)
価格は税込み3790円なので、FE126Enの販売価格5616円と比較しても2000円近く安い。これは買いである。

そこで、久しぶりにアキバのコイズミへ。新店舗に移ってから1回ぐらいしか行っていないので、何年ぶりになるだろうか。それでも相変わらずの店内で安心した。お目当てのFE127E2はすぐに見つかった。

 

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「FE127E2ください」

「2個ですね」

「いえ3個です」

「・・・」(この時点で店員さんは何に使うか見当がついている感じ)

という会話をして無事ゲット。

ユニットの寸法は全く同じなのでSP側の加工は一切いらない。
交換してから毎日普通に録画番組をみるために使って約1ヶ月少々経過した。
音質は旧製品と似ているが、紙っぽさは少なくなったように感じる。広域の明瞭さが増し、低音はすこしだけ腰が強くなったようだ。交換前はユニットがヘロヘロだったのでしばらく味わうことができなかったサラウンド効果も、ブルーレイの映画などを観るとSPマトリクスがよく効きようになり、真後ろから音が飛んできたりして楽しい。

それにしても、アキバのパーツ屋さんが天下のFostexブランドのユニットを復刻販売しているというのはスゴい。日本のオーディオ趣味の世界は深い。