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Raspberry Pi 2 + Volumioで音楽用NASを構築する

Rapsberry Pi 2(以下、ラズパイ)を入手して、リッピングした音源を収納するためのNASを構築してみた。

使用したディストリビューションは、音楽プレーヤ用のVolumio。

本家サイトからイメージをダウンロードして、SDメモリーカードに書き込むだけで、特にやることはない。驚くほど簡単。

FAT32でフォーマットして音源データを収納した外付けHDDをUSBで接続し、ネットワークにつないで電源を接続するだけでDLNA対応のMusic Serverができあがる。

Volumioは、ミュージックプレーヤとしての機能を一通り備えており、USB-DACを接続すればPCなしでも音楽の再生が可能だ。コントロールは、iOS用の「MPOD」というアプリを使える。PCのWebブラウザから「volumio.local」にアクセスすれば、Webページからもコントロールできる。

Volumioの設定画面には、DLNAやAirPlay機能のON/OFFがあるので、これを適切に設定するのが、唯一の前準備だ。

なお、アップサンプリング機能もあるが、流石にラズパイでは処理が厳しいようで、亭主の環境では正常な再生はできなかった。

BGM的に聴くのであれば、わざわざPCを立ち上げる必要もなく、iPhoneからMPODで操作すればよい。なかなか快適だが、Hi-Fi的には色々物足りないので、これはあくまでもオマケ。

本来の目的は音源用NASなので、やはりJriver Media Centerに接続しよう。

WindowsPCのファイルブラウザからネットワークを開けば「VOLUMIO」が見えるようになる。USB外付けHDDはデ フォルトで「USB Music」として表示される。Jriver Media Centerのライブラリ「インポート」機能でこのフォルダを指定して自動インポートを実行すれば、PCにライブラリが構築される。

このように書くといたって簡単だが、ここに至るまではそれなりの試行錯誤が必要だった。理由はよく分からないが、Volumioのファイルシステムが三、四回壊れ、その都度OSのインストール(といってもSDカードの書き直しだが)をやり直した。その過程でPCからSSHでログインしてコマンドを叩いたりもしたわけで、Linux系の知識のない方に気軽にお薦めできる方法ではない。

この構成で数ヶ月使用しているが、導入時の試行錯誤を除けば極めて安定している。以前評判につられて買ってしまったRockDisk Nextがまるで使い物にならなかったことを考えると夢のようだ。信頼性という点ではQnapなどのメジャーなNASに比べようもないが、おおよそ5分の1の投資で実現できたのだから文句は言うまい。

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